one shy of (489)

Cincinnati Reds の Ken Griffey Jr. は6月31日、対 Atlanta Braves 戦でホームランを打ち、キャリア通算600号にあと一本とせまった。こういう時、日本の新聞では「600号に王手」と書くのが定番である。「王手」は、将棋で、王を取るぞという手なので、対応をしなければ負けてしまうが「かわす」「利きを遮断する」などの対応をすれば済んでしまう。王手がいい手と限らず、王手が一度もかからずに勝負がつくこともある。王手にはそれほど決定的な意味はない。野球でいえば、「外野へ大飛球」というようなもので、これを放置すると大変だが、外野手がキャッチすればそれまでのこと。このため、比喩として適切でないという声もあったが、たった2字で便利だからか、決まり文句になってしまった。
それはそれとして、英語では、こういう場合、どういうのだろうか。
MLB のレッズの公式サイトの記事( “Griffey chasing history” By Brandon Harris / MLB.com) に次の文があった。

With his next home run, Griffey will become just the sixth player in Major League history to hit 600 in a career.
次のホーマーで、グリフィは通算600本を打った、メジャー史上6番目の選手となる。

これは、普通の表現。また、見出しに、

One shy of 600, outfielder remains third among NL outfielders
600号に王手をかけたが、ナ・リーグ外野手の3位にとどまる

とあった。これは、オールスター・ゲームの投票の経過をいっているのだが、shy of に注目。
shy は普通「はずかしがる」というような意味として、我々は承知しているが、to be shy of の形でto be short of の意味もある。(米口語)

My father died a few months shy of his one hundredth birthday.
父は100歳にあと2,3ヶ月という時に死んだ。

のように使う。だから、

Tonight’s homer left Griffey one shy of 600 career homers.
Griffey remained one shy of No. 600 homer in his career.

などといえる。

ちなみに、グリフィは6月9日の Florida Marlins 戦で、600号を達成した。
これまでの600号達成者は、Babe Ruth, Willie Mays, Hank Aaron, Barry Bons, Sammy Sosa である。
父親と(同姓は当然だが)同名の息子は Jr. を付けて区別される。だから Ken Griffey Jr. がいるということはKen Griffey Sr. がいるということで、この父親の方も偉大な打者であった。

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