No という相槌 (600)

サマセット・モームの Home という短編がある。田舎の旧家の息子が、中国方面に行って行方不明になっていたが、五十年ぶりに帰郷した。村人の一人である「私」に、その老人が語る。「私」は好意的に聞いている。

“... If I had the chance of going through my life again, I’d take it. And there’s not many as’ll say that.”
“No, indeed,” I said.
(「同じ人生をもう一度繰り返すことができるなら、僕はそうするよ。そう言える人はそうはいないだろう」
「そうですとも」)

自分の人生に悔いはないといっている。相手の否定形の断言に対して同意する時、日本語の頭でいると Yes といってしまいそうだが、英語では No, (there’s not many) といわなければならない。文中の as は関係代名詞で who と同じ。スラング的用法である。

次の記事を参照されたい。
「英語Brush Up」
462「Sure の意味」(08.03.11)
585「nod の意味」(09.06.16)
「英語で賢くなるサプリ」
136「yes / no」(06.03.03)
137「yes / no その2」(06.03.06)

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