メソポタミアと河馬 (596)

テレビの名探偵ポワロ・シリーズの「メソポタミア殺人事件」(Murder in Mesopotamia)に次のような場面があった。メソポタミアの古代遺跡の発掘調査をしている人やその家族らが、ディナーの席に着いている。ポワロの友人のヘイスティングスが、
「メソポタミア (Mesopotamia) は語源的には「二つの川(the Tigris and the Euphrates) の間の地域」の意味なんですね。Meso が「中間」、potam(ia) が「川」。そういえば、hippopotamus(河馬)は hippo (馬)+potamus (川)で、このpotam(us) というところが「川」で共通していますね」
という。しかし、一座はなぜかシラッとなる。 
そういう語源説を聞いたことはあるが、ハッキリとは覚えていない僕は辞書で確認してみた。(この説明は、ネットのいくつかのサイトで、すでにされているので、ここでは、英語の発音について注記を加えた。)
Mesopotamia は、英語では「メソポテイミア」で「テイ」に第一アクセントを置く。
Euphrates は「ユーフレイティーズ」で「レイ」にアクセントを置く。
Tigris は「タイグリス」。「チグリス」「ティグリス」ではない。
川の名なので、the Euphrates, the Tigris と定冠詞が付く。
語源的には、Mesopotamia, hippotamus はギリシア語、ラテン語に由来し、大体、ヘイスティングスのいった通り。
meso- は「中」の意味の接頭辞で、科学用語や医学用語に多く使われている。
meson 「中間子」(ミーゾン)、Mesolithic 「中石器時代の」、mesosphere 「中間圏」など。
mezzosoprano 「メゾソプラノ」は meso- ではないので注意。音楽用語で、英語も日本語もイタリア語から借入した。イタリア語では「メッヅォ」と発音するとのこと。
hippopotamus は「ヒポポタマス」で二つ目の「ポ」に第一アクセント。短縮形の hippo は「ヒッポ」でなく「ヒポウ」と発音する。

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