おすすめの英語学習法 (594)

英語はこのように学習すれば必ずマスターできる、という学習法はゴマンとあって、学習者は迷ってしまう。誰にでも効果があるかどうかは保証しないが、僕が愛用している学習法を一つ紹介しておく。
まず、次の質問があったとする。

Q:There is no proof that he stole the jewelry. (1)
  (彼がその宝石を盗んだという証拠は無い。)
  この文で、that は関係代名詞ですか。

それに対して答える。

A: 関係代名詞ではなく接続詞です。関係代名詞というのは次のようなものです。
  This is the proof that I found by chance. (2)
  (これは私が偶然に見つけた証拠です。)
(1) は proof 証拠、どんな証拠か、つまり証拠の内容を that 以下の文で述べています。
  he stole the jewelry
は、主語、動詞、目的語が揃っていて、文として成立しています。
(2) は、proof 証拠がどんな証拠かということを、その語を that 以下の文で文の要素として再利用しながら述べる文です。that 以下の文
  I found by chance
は found が他動詞なのに目的語が無く、文として不十分です。しかし、that が proof を受けていて、それが found の目的語であると理解すれば、文として成立します。
  I found (the proof) by chance
(2) のthat は which に置き換えることができますが、(1) のthat はそういうことはできません。
(2) の名詞は、どんな名詞という意味的な限定は特にありませんが、(1) の名詞には意味的な限定があります。
  result, understanding, belief, promise, anxiety, feeling, etc.
  結果、理解、信念、約束、心配、感じ、など
その内容を「何々がどうである」と述べられるような名詞です。

以上だが、大学受験生や大学生なら、このような説明が必要なこともあるだろう。この説明をあなたが成る程と思えば、この質問を受けたものと仮想して、先生の気分で、始めから知っていたかのように説明するのである。それによって、説明を明確な形で理解できる。実際に教える機会が無いとしても、同じ勉強をするのなら、自信を持ちながら、気分良くするほうがいいではないか。
僕は、脳トレとして詰将棋をしている。解答はできたり、できなかったりだが、解答と説明を見て納得したら、今度は、将棋の先生になったつもりで、
「2三銀と打ちます。同歩の一手ですね。この犠牲で、玉の逃げ道を塞ぐのです」
などと独り言で説明をする。これで、将棋の考え方が頭にしみるような気がする。
それで効果はどうかというと、それはまあ劇的とはいえないが、単に答ができた、解答を見て分った、すぐ次に移るというよりはましな気がする。
英語の勉強にお試しを。

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